女性活用は今からが勝負!
先日、政府が公的年金の受け取りを始める年齢について、受給者の選択で70歳超に先送りできる制度の検討に入ったとのニュースがありました。もはや、働く側はもちろんのこと、雇用側も中高年層の採用に本腰をいれないといけない時期がやってきたといえます。
一方、女性の労働参加率についてよくいわれていたM字カーブ(結婚・出産期に当たる年代に落ち込み、育児が落ち着いた時期に再び上昇する労働参加率の曲線)のMの谷に相当する30代の落ち込みが年々、緩やかになってきていることが、1月30日に発表された労働力調査(総務省)によって明らかになりました。
さらには、2017年の女性の労働力人口の労働参加率は20歳から24歳の年代を除いた他の年代において過去最高となっており、55歳から64歳の年代の女性にいたっては、10年前より労働参加率が約10%も伸びています。
結婚、出産、育児がネックになることもある女性採用ですが、それらが落ち着きを見せた40代以降の女性の働く意欲が非常に高まっていることになります。
多くの企業が女性活用に対する取り組みを始めています。よりよい人材を確保するためにも、結婚や出産後も働き続けていた女性人材はもちろんのこと、育児などでブランクがある女性の活用についても、さらに採用側が真剣に取り組むべき時期がやってきたといえそうです。
(ライター カトウヒロコ)