転職する理由を「辞めトーク」から考える
ここ最近、3人ほどから「転職を決めたのだが、辞職について話す際にどのように上司に話したらよいだろうか?」という相談をされました。上司を説得できる話ができるかという内容でしたが、前向きな転職であれば、それほど構えることなく相手も説得できるのではないかと感じました。
いろいろな職場環境があり、辞職を言いだしにくい上司ももちろんいるかと思います。それをいったん置いておいたとして、それでも上司を説得するのが難しいと感じたとき、もしかしたら前向きな思いでの転職というより自分自身に言い訳が多い転職なのかもしれません。
中高年が転職をする際は、その後のキャリアを考えると、できるだけ前向きな転職をしたいものです。辞めトークを考えることが、本当にその転職は正しいのか?後ろ向きの転職ではないのか?の一つの判断材料になるのではないのか、と感じた出来事でした。
最近は中途退職のことを「卒業」という人が増えているそうです。会社で一緒に仕事をした仲間や、いろいろと学び、経験できたことに感謝し今までその会社で培ってきたことを生かして新たな挑戦をする、という意味が含まれているようです。
転職を考えている方は、上司の顔を思い浮かべて「辞めトーク」を想定してみるのもいいかもしれません。そのとき、「感謝の気持ち」や「新たな挑戦」というキーワードが多く出てくれば、それは前向きな転職と言えそうです。
中高年での転職では、転職してからも過去の人脈・つながりが非常に重要になる機会がしばしばあります。会社を辞職したあとにも、その会社にパートナーになってもらい、お互いwin winの関係を築けるような辞め方をしたいものです。
(ライター カトウヒロコ)