優秀な人材をとるために!募集要項の効率的な打ち出し方
自社サイト、転職支援サイト、転職サポートサービス、人材紹介などに掲載するために、いざ募集要項を書こう、と思っても何を書いたらよいかわからない…。募集要項をせっかく書いても、全く応募してもらえない…。
そんな経験がある採用担当者の方は多いのではないでしょうか。見てもらえる、応募してもらえる募集要項は、転職希望者が知りたい内容、希望する内容が書かれているはずです。
では中高年の転職希望者が知りたい内容、希望する内容とはいったいどんなことなのでしょうか。人材サービス産業協議会が2013年11月に出した40歳~55歳を対象とした「中高年ホワイトカラーの中途採用実態調査(個人編)」から、個人が転職先に求めるものについて見ていきたいと思います。
「転職時に重視したこと」トップ3は「仕事内容」「給与」「会社の安定性」。ところが、「転職前後で変化があったもの」という設問では、「給与」「仕事内容」が1、2位となるものの、「転職時に重視したこと」で5位だった「会社の雰囲気」が3位にあがってきています。
中高年が転職を考える際、転職した会社で長く働きたいという思いが強くあるため「会社の雰囲気」が非常に重要なポイントとなってくることがうかがえます。「会社の雰囲気」は、他社との差別化がしやすいテーマでもあり、募集要項で打ち出すべきポイントとなってきそうです。
一方、「転職時に重視したこと」で1位となった「仕事内容」ですが、業種、職種が変化した人は7割近くにものぼります。業種、職種が変わったとしても、「うまくいかなかった」と回答しているのは少数にとどまっています。
環境の適応には「仕事内容や役割期待に関する理解促進」が役に立ったという回答が上位となっており、サポートがあれば、中高年はさまざまな仕事に従事してくれることがうかがえます。募集要項では、サポートがあること、どんなサポートをするのかなどを明確にすることで、幅広い人材にリーチできるといえそうです。
重要視されている「仕事内容」「給与」「会社の安定性」は、重要な項目とはなりますが、なかなか他社と差別化しにくいところでもあります。他社と差別化し、なるべく多くの人にみてもらうために、「会社の雰囲気」「仕事のサポート」について打ち出すことが、優秀な人材を採用する一歩になりそうです。
(ライター カトウヒロコ)