社会で求められている必要な「リーダー力」とは!?
管理職、マネージャー層が転職市場で求められていることはニュースなどで度々目にしますが、実際はどのような力が必要とされているのでしょうか。
2017年にリクルートマネージメントソリューションズが発表した「人材開発実態調査2017」の『階層別研修で今後重視する学習内容』から、企業で必要とされる「リーダー力」について探ってみたいと思います。
『階層別研修で今後重視する学習内容』で中堅〜係長・チームリーダークラスに期待することは
第一位:「後輩を指導・育成する力」79.2%
第二位:「自らの考えを発信し、周囲を動かす力」69.3%
第三位:「職場の課題を解決する力」68.3%となっています。
課長クラスになると
第一位:「部下を指導・育成する力」77.5%
第二位:「部下を動機づける力」63.5%
第三位:「自部署の方針・目標を自ら設定する力」58.5%
さらに部長クラスになると
第一位:「内部環境を踏まえ、組織のビジョンを構築する力」70.2%
第二位:「戦略を立案する力」64.2%
第三位:「優れたマネージャー・リーダーを育てる力」56%
となっています。
階層によって学習内容項目の設定がそもそも違うので純粋には比較できないにしても、中堅〜係長・チームリーダークラスが自分自身の周囲にある課題を解決する力が求められているのに対し、課長クラスになると対象が部署という組織になり、部長クラスになると会社全体に関わるビジョンや戦略構築力、組織全体を変革する力が求められていることがわかります。
また、いずれの階層でも人を育てる力が、非常に求めれられていることが見えてきます。
すでに管理職、マネージャーである方はもちろん、まだその役職に就いていない方でも、これらのスキルを具体的に職務経歴や面接で示すことができれば、転職の際に有利になることは間違いありません。
管理職、マネージャー層に求められているスキルに、自分が従事してきた具体的な仕事を当てはめてみてはいかがでしょうか。自分では気づかなかった意外な売り込みポイントが見えてくるかもしれません。
(ライター カトウ ヒロコ)
注:資料上では1000名以上の企業と1000名未満の企業で分けて調査結果を出していますが、ここでは企業規模を分けずにまとめて数値を出しています。