実録!不満解消型転職で後悔する、ありがちな3つのポイント
転職をするなら前向きな転職をしましょう!と言われても、実際には何らかの不満を解消するために転職をする人も多いでしょう。“中高年が失敗しない「前向きな転職」とは“でも書かせていただきましたが、不満解消型の転職が危険なワケは、不満な部分の解決に気を取られ、視野が狭くなりがちなこと。
実際に、上司とうまくいかず「とにかく環境を変えたい」という不満解消型の転職をしてわたしが後悔した3つのポイントついてお話します。
【1】今ある職場の状況が「当たり前」ではない
ウェブサイトの編集職として従事していた前職。転職先でも同じくウェブサイトの編集職として転職しました。前職では、エンジニア、サーバー担当者などのシステム部門が社内にあり、システムに関しては専門部署に任せきり。しかし、転職先には社内にシステム部門はありませんでした。
なるべく安価で安定的なサーバー探しから自分で行わなければならず、サーバーが落ちないよう想定し設定するのも自分、トラブルの際は自ら解決に臨むという状況で、かなり大変な業務となりました。同じ職務でも同じ社内インフラが転職先にあるとは限らず、ましてや仕事の範囲が同じとは限りません。不満を解消することに気を取られ、確認を怠ったことによって対応せざるを得なくなった想定外の業務。
職場が変わるのであれば、職場の状況が変わるのは必然。どういった環境で働くのかについては事前にしっかり確認するのはもちろん、想定外の状況でも受け止める覚悟が必要です。
【2】人間関係を築くにも時間が必要
人間関係を解決するために転職したのに、またしても人間関係で悩むことがあるかもしれません。前職の同僚とは多くを語らずともわかりあえたり、愚痴を言い合えたりしたものですが、あたり前ではありますが、転職をしたら最初から人間関係の構築はやり直しです。
IT業界から小売業界に転職した際、販売経験が長い同僚とデスクワーク一辺倒だったわたしでは話が合わないこともしばしば。前職のようにわかりあえる同僚と出会うことができず、それがちょっとしたストレスになってしまいました。
前職の上司に対する不満に気を取られ、同僚については深く考えずした転職での失敗。転職してからの人間関係構築をスムーズにするためにも、中途採用者は多いのか?どういった仕事をしてきた人が多いのか?についてもコンサルタントに確認することをおすすめします。
【3】成功体験が生きない
前職ではウェブサイトの編集長としてメルマガのチェックを行う立場だったのですが、転職先では、自らがメルマガを作成する立場となりました。チェックする立場であったので、当然、メルマガの内容についてもある程度の自信があり作成に臨んだわけですが、結果は惨敗。チェクした社長に酷評されました。
業界が違い、売り込み方、売り込み部分が違うとはいえ、ショックが大きかったことは事実です。不満を解消することに主眼がいき、転職先の課題解決、ということにきちんと目がいっていかなったことが遠因となっています。
今まで成功したやり方が、転職先でも成功するとは限りません。過去の成功体験の焼き直しではなく、現状をしっかり検証しノウハウを進化させる覚悟を持って臨む必要があります。
転職した後に、「前の職場は実はすばらしい場所だった」と後悔しないよう、転職前と転職を考える先の環境について細かい点まで比較検討してみてください。
(ライター カトウヒロコ)
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