転職面接での志望理由「年収アップ」「肩書に魅力」がいけない理由
中高年の転職活動においては、年収をあげたい、肩書きをあげたいということが転職理由の一部になる方も多いと思います。しかし、面接でこれらを転職する志望理由として採用側に伝えるのはNGです。
また一見、もっともな理由に聞こえる「経営に関われるような仕事につきたい」というのも、実はおすすめできない回答のひとつです。
年収や肩書き、キャリアアップが転職する理由として間違っているわけではありません。しかし、これらはあくまでも「自分が叶えたい」ことであり、企業の目的」ではない、ということに注意が必要です。企業側はあなたが仕事を通じて事業にどう貢献しようとしているのか、について知りたいと思い面接をしているわけです。
「年収」や「肩書き」はあくまであなたが仕事をした上での「結果」です。企業側は結果を期待して、高い報酬や肩書を提供しようといているのです。面接を受ける企業に対し、
・自分がどういった目的を持って仕事を推進していこうとしているのか
・今持っているスキルをどのように生かそうとしているのか
・企業に対して、何を提供しようとしているのか
という結果を得るまでの「道筋」を伝えることの方が、重要であるということがおわかりいただけると思います。
また、自分が転職した際にどんな貢献ができるのか、については応募をした企業の課題を理解した上で述べることが大切です。自分が何を求められているのか、しっかりと見極めてから面接に臨みましょう。(“中高年の転職では必須!「企業の課題研究」”もご覧ください。)
「年収」や「肩書き」は働く上でのモチベーションになり、それらを求めることは決して悪いことではありません。しかし、面接の場で採用側が求めている情報とは何か?についてきちんと考えておく必要があります。
(ライター カトウヒロコ)