転職で成功するための“転職先を探す順番”とは
小学4年生レベルの学力だった子が慶應義塾大学への現役合格を果たした物語「ビリギャル」の著作で有名な坪田信貴さん。著書である子どもの底力を引き出すための本「バクノビ」に下記のような記述があります。
“「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」(孫子)。実は、これは順番が大切なのです。(中略)会社なら、まず「社会が何を望んでいるか」を知ること(市場のニーズの調査)が先。その上で、自分が何ができるか考えます。最初に「自分はこういった能力があるので、みなさんに知ってほしい」と考えると、成功は望みにくくなります。”
これは、子どもを伸ばすために親がすべきこととして述べられている一節なのですが、まさに転職についても当てはまることではないでしょうか。
中高年ともなると、スキルがあるがゆえ、自分のスキルを活用できる会社はないか?という視点で転職先を検討しがちです。しかし、成功するためには、まず会社が何を望んでいるのかを知り、その上で自分がその会社に何ができるのかを考えるべきです。
自分の経験やスキルありきの、逆の順番で転職先を探してしまうと、非常にひとりよがりな転職活動になってしまうことがあります。結果、せっかくのスキルを活かせる企業の選択の幅を狭めてしまうことにもなりかねません。
働きたいと思っている会社が
・どういった課題を抱えているのか
・その課題を解決するために、どういったスキルを欲しているのか
・その課題を解決するために、どのような役割を担ってほしいと思っているのか
ということを知ることが重要になってくるのです。
そのうえで自分のスキルを役立て、貢献できると思える企業を選ぶことが大切ではないでしょうか。
(ライター カトウヒロコ)