転職によって実現したいことは何?ブレない目標が次の会社を決める!
仕事をするうえでの事業計画書には数年先についてもしっかり考えているのに、自分についての数年先はぼんやりとしか考えられていない…そんな中高年世代が多いのではないでしょうか。
現モルソン・クアーズ・ジャパン斉藤幸信社長は「50歳までには業界を越えて通用するビジネスパーソンになりたい」という目標を持っていたそうです。自分自身のキャリアの多様性を増やすため、あえて酒類・飲料業界から見知らぬ化粧品業界という異業種に転職。その際、キリン・ディアジオ社の「社長」から化粧品大手の日本ロレアルの「部長」への「格下げ」も受け入れました。
役職よりも違う業界で挑戦することを高い優先順位に置いていたため、役職が下がることは気にならなかったそうです。
ちょっと違う世界の人の話のようにも聞こえてしまいますが、自分がどんな仕事をしたいのか、はっきり認識することの効果がわかる例です。職業人生の目標を明確に持つことでブレない転職理由を持つことができ、かつ転職によって何を得たいのかについての優先順位をつけやすくなるのではないでしょうか。
キャリアにおける明確な目標を持つことができれば、ビジネスマンとしての力強さが加わるに違いありません。転職先の選定にも余計な迷いがなくなり、人材を求める企業にとっても魅力的な候補者になります。ぜひ自分の職業人生の目標は何か、考えてみてください
(ライター カトウヒロコ)