人手不足時代の「適者生存」マネージメント戦略とは?
「人手不足倒産」という言葉をご存知でしょうか。帝国データバンクでは、従業員の離職や採用難等によって収益が悪化したことなどを要因とする倒産(個人事業主含む、負債1000万円以上、法的整理)を「人手不足倒産」と定義しています。こういった倒産が3年連続で増えているそうです。
このさき、さらに働き手の不足が深刻化してくると、人手不足による倒産がさらに増加することは想像に難くありません。
「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」(西野亮廣 著)に“生存競争は、「弱肉強食」ではなく「適者生存」だ。いつの時代も、強いものではなく、環境に適応した者が生き残る。”という記述があります。
人材確保が、これまで以上に難しくなっていくとみられる今。人手不足倒産を避けるためには、これまでの社内の人材でやりくりするマネージメントのやり方を変えることが急務となってきています。
・AIの活用 :飲食業や販売業でのセルフレジの導入、研修でのAI活用など
・副業者の利用 :積極的に活用できる環境を整える、活用するためのルールの整備など
・テレワークの利用 :テレワークできる環境整備、ルールの整備など
・リモートワーカーの利用 :地方にいる人の活用、リモートでできる面接や会議の整備など
以上のように、従来の人材育成に加えて、さまざまな働き手を幅広く活用するマネージメント力が必要となってくるでしょう。
不足を補うにはどんな方法が適しているのか、それぞれの業界ごとに事情は異なります。「適者」=「勝者」として生き残るためにも、新たな戦略が必要な時期にきているのかもしれません。
(ライター カトウヒロコ)