40代の転職に「大逆転現象」 天国から地獄に落ちるのはどんな人?
企業の栄枯盛衰がめまぐるしい昨今、転職先で入社時の条件と、その後の状況の「逆転現象」もよく見られるようになってきています。40代での転職で、失敗しないためには何を意識するべきか、事例を見ながら考えていきましょう。
・年収、会社規模だけで決めるのは危険?
転職時にどうしても気になる年収や会社の規模。しかし、そこだけにとらわれると天国と思っていた場所から、一変地獄に落ちることになってしまうかもしれません。
例えばIT業界・営業部長だったAさん。内定先数社を年収順に並べ、一番高かったB社への入社を決意しました。しかし職務内容や企業文化になじめず、結果として最初に提示されていた年収額や昇進が履行されないという事態に。
活躍できないストレスから、Aさんはわずか半年で退職し、再度転職活動をすることになってしまいました。
また、安定や規模を重視してC社を転職先に決めたメーカー・経理部長のDさんは、その後C社の業績が不振に陥るなか昇進の機会もなく。最終的に会社はリストラに踏み切らざるを得なくなり、Dさんもその一人として退職することになってしまいました。
・何を重視すればよかったのか。
こういったギャップに直面することを避けるには、会社の何を見ればいいのでしょうか。
そのヒントは先の事例の中にあります。
Aさんの例を見ると、活躍できなかった原因として職務内容や企業文化を軽視してしまったことが挙げられます。面接時には、労働条件はもちろんとして、詳しい職務内容や会社の風土をしっかり見極めることが重要と言えるでしょう。
Cさんの例に関しては、会社の先行きを見誤った結果だと考えられます。まずは会社の事業内容について詳しく調べ、その業界、事業が今後発展していけるのかどうかまでリサーチしていけばこのような失敗は防げるでしょう。
最終面接では、役員クラスの人に会えるはずですから、会社の将来のビジョンについて聞いてみるのもいいかもしれません。
転職は、新たなスタート地点に立つための活動。そうである以上は、「入社時にどうなのか」ではなく「入社後にどうなっていくのか」を重視していかなければなりません。
目先の条件に惑わされず、自分に相応しい新天地はどこなのかを見極められれば、その先にはより豊かな人生が待っているのではないでしょうか