余生35年は長すぎる!65歳以降も働くのが100年人生
医療技術の発展により寿命が大きく伸び、「100年人生」と言われる時代になりました。平均寿命が延びる一方、企業が定める「定年」は60歳、継続的雇用義務も65歳までと決まっていてあまり変わりはありません。
以前には余生と言われていた定年後ですが、「100年人生」だとしたら35年!人生の三分の一を占めます。日本老年医学会によると、現代の高齢者は実年齢に対して5~10年程の老化の遅延、即ち「若返り」の現象が発生しているそうです。65歳で引退し、仕事をせずに残りの人生を過ごすというのは経済的にも、生きがいという面でも、もはや現実的ではありません。
今サラリーマンとして仕事をしていらっしゃる方は、65歳が定年。その後のプランは考えていらっしゃいますか?生涯一つの企業だけに勤めて仕事人生を終えるのでなければ、どのような選択肢が考えられるのでしょう。
60代を迎えれば「定年後をどうしよう」は目の前の問題になります。それから準備を始める、という方法もありますがお勧めしたいのは気力・体力が充実した中高年からの準備。生きがい、やりがいを持ってネクストキャリアに勧めるよう将来を考え始めてみてはいかがでしょう。
転職でキャリアに厚みを
新卒で入社した会社に、定年まで勤め続ける人も多くいらっしゃいますが、近年では人材の流動化が広がっています。特に中高年になり、今いる会社でのキャリアアップの道筋が広がらないと感じた方の中には、培ったスキルを違うフィールドで活用したいと転職を考える方も。大企業から会社の経営全体に関わりたい、と中小企業に転職するケースもあります。
副業で仕事の幅を広げる
政府の推進する働き方改革の中には「副業・兼業推進」が含まれています。原則禁止とされていた「副業」ですが、解禁・促進する企業も増加中。サラリーマンとしてのスキルや人脈を生かして行う場合もありますが、本業と全く関係のない好きなこと、やってみたかったことを副業にするのもお勧め。定年後に本格的なビジネスとして展開する下地づくりになります。
65歳の定年を感じてから求職活動を開始すると、自分に適した活躍できる仕事を見つけることは難しくなります。「必要とされる場面」「役に立てるスキル」を意識して現役時代にキャリアを広げておくことで、人生の三分の一をより有意義に過ごすことができるのではないでしょうか。
100年人生という新たな世代を生きる私たち。65歳で引退してしまうのはもったいないですよね。老後が長くなるのではなく、長く現役で活躍する方法を考えポジティブに年を重ねましょう!