中途採用面接の鉄則「会社の悪口はナシ」
転職の面接時に、前の会社に付いてネガティブな発言をしすぎれば、良くない印象を相手に抱かせることは、誰でもわかります。「前の会社の悪口を言わないなんて当たり前だ。」と思っていても、つい言葉の端々から本音が漏れてしまうことはあります。転職を行うのは、以前の職場に納得がいかないことがあったり、不満がある場合も多いものですから。
とはいえ採用担当者にネガティブに受け取られることは避けたいですよね。面接時に注意すべき3つのポイントを取り上げてみました。
その1 理由は前向きに!
転職を決断するにあたって、前の職場に不満があったことが一因になるかもしれません。しかし、それだけを理由として述べてしまうと、後ろ向きなイメージを相手に与えてしまいます。場合によっては「前の職場から逃げてきた。」と見なされかねません。前の職場を批判するというよりも「こうすればもっと良くなると考え、それを実現したい」など、経験を前提にした未来の話にしましょう。
その2 続けて働く意思を示す
「同じ職場に居続けては成長しない。新たな環境を求めて転職する。」という転職理由もあります。確かにこれは前向きな理由ではあるのですが、採用する企業から見ると、「長続きしない人。すぐに辞めてしまう人。」と受け取られ場合があるかもしれません。転職回数が多い場合は特に注意が必要です。「環境を変える」は目的ではなく、必然性があることに納得してもらえるよう説明をしてください。
その3 本当に前の会社が酷い所だった場合…
前の会社がどうしようもなくブラックだった。酷い目にあったなどというケースもあるでしょう。「本当に向こうが悪かったんだから言っても問題ないだろう。」そう思うかもしれませんが…結論から言うとそれでも悪口を言うのはNGです。
採用する企業からすれば、それは「必要のないネガ情報」なのです。むしろ、転職を成功させたいのならば、「苦しい環境ではあったが、お陰で忍耐力やスキルが身に付いた。」と強引にでも前向きに変換して生かすべきでしょう。
最後に、それでもどうしても前向きな理由が出てこない…という方へ。その場合は、一度前の仕事の事をリセットして何も考えないようにしてみましょう。純粋に新卒での就職時のように、今入社したい会社でなぜ仕事をしたいのかを考えて見て下さい。過去に引きずられなければ、何かしら前向きな理由が見つかる筈です。
企業側はいつも気力とやる気に満ちた人材を求めています。面接はそれをアピールする場所。転職の際も、どうか新卒就職時の初心を忘れずに。前向きな自分をアピールして採用を掴み取ってください!