あえて若手と付き合おう!ミドル・シニアのポジショニング指南
マネージャーとして管理職を務めることも多い中高年世代。若手メンバーとの付き合い方にお悩みはありませんか?ミドル・シニア世代にとって、同年代や年長者との付き合いの方が共通言語が多く、共感もしやすいため居心地がいいものです。
しかし、「話が合わないから…」と若手との付き合いを避けていると、知識や認識が偏ったり、新たな人脈やスキルが身につかない状況に陥りがちです。自分をアップデートし続けるためにはさまざまな年代の人、とりわけ若手ともしっかりと関係を持つことが大切なのです。
■若手にとって付き合いたい人になる!
「ならば年下の友達を作ろう。関係を持とう。」と考えるかもしれませんが…友達というのは一方的になろうとしてなれるものではありませんよね。「若手と付き合おう」という意識も大事ですが、そこに欠かせないのが「若手からも付き合いたいと思われるように振る舞う」ことです。では実際にどのようなことを心がければいいのか。ヒントをご紹介します。
■意識して聞き手側に回る
若い人にとって一番嫌なことって何でしょう?年をとると、ついつい一方的な長話になりがち。何かに付けて、「それはこうだ」「私ならば」と相手の言葉に口を挟んでは、長々と持論を展開してしまったりすることもあるでしょう。「アイタタ…」と身に覚えのある方も多いのでは?それでは若者の心は離れていってしまいます。大事なのは対等にフランクな関係であること。上から目線で話すのはもってのほかです。
若手メンバーと会話をする時には、
・できるだけ聞き手でいること
・丁寧に返事は大切。でも、話しすぎないように気をつける
・相手にされた質問を返してみる
この3点を心がけてみてください。特に最後のひとつ「質問を返す」は重要です。「○○さんはどう思いますか?」という問いに対して、簡略に答えた後「○○さんはどうなの?」と返すことで、意見の交換ができます。今の若手がどういう考えを持っているのかという気づきに繋がり、理解が深まります。若者の考え方や、時代の風潮を知ることで、固執していた固定観念や経験則とは違った考え方を得ることができるのです。
マネージャーとして指導や育成に携わる場合に役立つのはもちろん、今後「上司が年下」というケースも増えてきます。年上や同年代だけではなく、若手とも積極的にコミュニケーションをとっていきましょう。きっと新たな発見や発展をもたらしてくれますよ。