決めてから転職活動を始めよう!転職決定軸の優先順位
転職の動機は、実際には前職における不満であることがほとんどです。ポジティブな転職動機だったとしても、今の仕事を辞めるという時点で、現状に満足していないことは否めないでしょう。、仕事を辞めるということは、個人の問題に留まりません。
職場に与える影響は大きく、自身が幹部や経営クラスであればなおのことです。立つ鳥跡を濁さずとも言いますし、自分の心にしこりや後悔を残さないためにも、転職活動を始める前に自分の転職動機をチェックすることをオススメします!
客観的に見て正しい理由なのか
退職理由として「上司や会社のやり方が間違っているから」と語る人は少なくありません。確かに、職場環境そのものや経営のやり方に問題がある企業というのも数多く存在します。それなりの地位についているからこそ、内情が見えてしまうといったケースもあるでしょう。
看過できない問題があったり、コンプライアンスに反していて、自身にもリスクが降りかかるかもしれないという事態に陥ってしまった…こういった場合であれば、客観的に見ても転職は正しい判断と言えるでしょう。
ただ、「違和感がある」「自分の考えとは合わない」という漠然とした退職理由の場合、「間違っているのは自分かもしれない」と一度考え直す必要があるかもしれません。さまざまな角度から検証し、転職応募先企業が納得する動機かどうか見直してみてください。
中途半端だったり、自己中心的な退職ではないか
幹部クラス、高いポジションに就いていた人の場合には、「上司や社長に問題点について訴えたか」が重要な要素になります。会社の一員として目に見える問題が存在するのであれば、解決に乗り出すのが優秀な人間の行動だ、ということです。
課題の解決に向けたアプローチをせず、問題があるからといって転職に乗り出したと映ると、問題に背を向ける人だと思われてしまうかもしれません。
相手に不信感を抱かれないか
前職について不満を多く言い過ぎると、転職先の会社にも「すぐに不満をいう人だ」「ウチもすぐに辞めて他の会社に不満を言って回るんじゃないか」と思われてしまいます。
そんな疑念を持たれない一番の解決策は、「辞めたい理由以外に転職する理由を見つける」ことです。前職を辞める理由を尋ねられた場合も、客観的に見て正当な範囲で答えるのがベストでしょう。
転職を何度も繰り返す人に対し、「気に入らないと逃げ出すのでは」と考える人事担当者もいます。転職活動を始める前に「転職によって何を志し、何を手に入れたいのか」を今一度ハッキリとさせる必要があるのです。これを堂々と主張できれば、相手側からも「やる気のある人だ」と思われることでしょう。
転職活動において前向きな意志は強力な武器になります。「なぜ転職をするのか」「何をどう変えたいのか」、今一度、自身の状況をしっかりと見つめ直し、迷いのない転職活動を行ってください。