中高年、初めての転職講座|どうすればいい?「転職先の決め方」
いざ転職!となった時。決断にいたる事情はさまざまですが、転職者に必須なのが「応募先、転職先の選定」です。「なにを当たり前な…」と思われるでしょうが、それまでのキャリアや家族など「持ち物」の多い中高年のなかには迷走する方が少なくありません。
山ほどある求人情報に翻弄され…
人手不足を背景に、膨大な数の求人票が公開されています。検索をすれば山ほどヒット!多数の求人を見比べているうちに、何が何だかわからなくなってしまうケースが多いようです。
転職先選定のキーとして誰もが思いつくのが「収入の最低額、転職を決意したきっかけの解決、これまでの経験の活用」といった要素です。ただ、一般的な検索軸で求人情報を集めても適切な絞込みはできません。ミドル・シニアの転職は、本人にとって重大事であるとともに採用する企業にとっても大きな決定になります。本気度の高い応募であることが伝わらなければ、選考通過は厳しいでしょう。
「何を基準にするか」を決める
まずは応募をしてみる、という軽い気持ちで不採用になるのは時間の無駄。その企業への未来の応募のチャンスも失いかねません。では、どうすれば「自分にとって良い転職先」を選ぶことができるのでしょう?
応募する企業をどう選んだらいいかわからない、判断基準が定まらないなら、業界や職種を限定するより前に「どんな観点に重みをおいて考えるか」の整理をおすすめします。各論に入る手前で、転職の目的を見つめなおすのです。以下のポイントについて考えてみてください。
「今の自分」に注目するなら
退職したい理由は何?自分のキャリアの立ち位置をどうとらえる?自分が活かしたいスキル資産は何?
「会社や組織」に注目するなら
やりがいを感じられる業界や事業とは?求める社風や人間関係は?給与や労働条件は?企業規模は?
「役割や求められること」に注目するなら
専門職?ゼネラリスト?仕事の自由度は?決定権、裁量は?
基準を決めてから求人票を見れば…
いきなりひとつひとつの求人を見比べてしまうと、さまざまな要素が一長一短に感じられます。転職を成功させるには、まず自分が大切にしたいこと、譲れないことをしっかりと定めることが重要。絶対に必要なMustと、できれば…のWantをきちんと仕分けておきましょう。
重要項目の重みづけができてから求人票を眺めると、見え方が変わります。キャリアコンサルタントに相談をする前後に、ぜひ立ち止まって考えてみてください。