「老害」!?ミドル・シニアが意外にできていない「普通なこと」
「自分が老いたのを気に留めず、周囲の若手の活躍を妨げる」…自分は職場において老害化している、と自任している人は多くはないでしょうね。もしかして?と思える人は、そもそもそんな存在にはならないはずです。
年齢が高い人が必ず「老害」とみなされるわけではありません。ではどんなところに境目があるのでしょう?老害にならないポイントは意外すぎるほど「普通なこと」でした。
若手が嫌がる老害コレクション
・新しい考えや方法を学ぶのを面倒がる。「パソコン得意でしょ、〇〇さんやっておいて。」
・自分のやり方に固執し、人の意見を聞かない。「変えるといろいろある、経験上これでいい。」
・自分の意見をおしつける。「まずはこの通りやってみよう。」
・不機嫌な感情が漏れる。(若手に意見をされて)「(生意気だな…こっちが何年やってると思ってるんだ)」
・成功体験の記憶が大きく、同じやり方が良いと信じている。「時代は変わっても、人の心は変わらない。」
・経験が浅い、と若手を尊重しない。「まだわからないこともあると思うからさ」
・持ち上げられることを無自覚に望んでいる。「僕の経験をシェアできればと思うんだ」
「自分は違う」と思われましたか?それとも「アイタタ」と感じますか?すべてに堂々と反論できる人はなかなかいないでしょう。ミドル・シニアは、役職だけでなく20~30年の年齢差や社会人歴の長さにより若手への「優位性」があります。ミドル・シニアの言動や行動は、自覚している以上に若手には大きなインパクトを与えるのです。
尊敬される先輩になるために必要な「普通」なこと
長いキャリアをもつミドル・シニア、もちろん若手の尊敬を受ける人もたくさんいます。若手に尊敬できる人の特徴を聞いてみると「ちゃんとしている」というシンプルな答え…スーパービジネスマンである必要は全くないようです。具体的にどんなことを心がければいいのでしょう?
・偉そうにせず、誰に対しても丁寧に対応する。
・挨拶やお礼などをきちんと言う。
・自分以外の人の意見を尊重する。
・困った時頼りになる。
・身だしなみやふるまいがきちんとしている。
・常に勉強し、成長しようとする意欲が感じられる。
…これって新社会人の研修で指導されるような項目ではありませんか?つまり、社会人としてリスペクトされる人物像は「ごく普通なこと」をきちんと実行し続けている人なのです。ミドル・シニアと言われる年代になったら、あらためて経験を重ねたがゆえに初心を忘れていないか?と自問する必要があるのではないでしょうか。
人生100年時代、リタイヤの年齢はどんどん後ろに伸びています。70歳でも現役でいるとしたら、50代は若手!まだまだ成長してもっと活躍するぞ、という意識が大事です。「普通のこと」からしっかり実践していきましょう!