コミュニケーションスキルって何??
転職支援のキャリアカウンセリングが多いので、求職者の方と日々お会いする一方で、企業人事の方や経営層の方から人材採用のご相談をいただく事が多くあります。「こんな人材を採用したい」、というお話になると、必ず出てくるのが「なんだかんだ言ってもやっぱりコミュニケーション力が一番大事だよね」という一言。ポジションが、経理だろうが総務だろうが人事だろうが現場だろうが情報システム部門だろうが、一般職だろうが管理職だろうが・・・、必ず出てくるコミュニケーションスキル。
そこで言われてるコミュニケーションスキルって何???当然コミュニケーション力が必要な理由や必要な場面を聞きますが、会社(人)によってコミュニケーションスキルをどんな意味で使っているのか微妙に違うことがあります。
ある会社では、「仕事のプロセスや会議で積極的に自分の意見が言える人」をどうやらイメージしているみたいだし、ある会社では、「自己主張だけでなく周りとうまくやっていけること、協調性だね」ということをコミュニケーション力、って言ってるみたい。
うーむ。つくづくコミュニケーション力って便利な言葉ですよね。みなさんはコミュニケーション力ってなんだと思いますか?
どちらかというと普段から「よくしゃべる人」をコミュニケーション力があって、聞き役で物静かな人はコミュニケーションが苦手、みたいな捉え方。「雑談力」、なんて言葉もあるくらいですから、いろんな引き出しがあって、話題に事欠かないというスキルは、無いより絶対あった方が良さそう。ただ、コミュニケーションスキルって、そういうこと?
的確に状況や想いを伝える語彙力は必要だし、コミュニケーション力の大事なポイントだと思います。でも、相手の言葉を「聞く力」「観る力」はもしかしたらそれ以上に大事なコミュニケーション力かも。
「うまいこと言う」というテクニカルなことより、相手が「どう受け取ったか」「何を感じたか」、ここを置き去りに円滑なコミュニケーションははかれませんよね。
面接でうまくいかない一つの例として、自己アピールはすごくうまいのに、相手の質問の意図を的確に捉えられず、最後まで平行線で終わってしまうこと。
まずは「相手のことを知ろうとする姿勢」、家族でも仕事でも部下や上司とのコミュニケーションもここが一つの鍵ですね。
(ミデア人材サービス代表コンサルタント:柳瀬 佐喜子)