「アラフォークライシス」世代の年収挽回方法
35歳から44歳のアラフォー世代は「アラフォークライシス」に直面していると言われています。
新卒時はバブル崩壊直後の就職氷河期時代…「不況などの影響で他の世代より研修が受けられない」「新卒で希望の会社に入れずに転職をした場合、勤続年数が伸びず給与が増えない」「バブル世代が上に大勢いるため昇進ができない」「正社員になれず非正規で働いている」などの理由から、世代ごとの月収を5年前と比較した結果、この世代の給与のみがダウンしていることが明らかになっています。
多難な「アラフォークライシス」世代、しかし昇進や給与の問題に焦点を当てれば、転職によりそれらの問題を解決できるかもしれません。
既存事業強化のための増員や組織拡大のために、多くの企業において管理職層が手薄になっているという現状があるのです。中小企業では特にその傾向が顕著で、管理職・マネージャークラスを必要としている企業が増えています。自社内では上が詰まっていてなかなか昇進できない状況にあっても、管理職・マネージャーを欲している企業はたくさんあるということです。
35歳から44歳の年代には、職場のメンバーをまとめ上司を補佐してきたリーダークラスの方も多いと思われます。リーダー経験と培ってきたスキルがあれば、マネージャー候補として転職が可能です。転職先で力を発揮できれば、一気に昇進、給与アップを狙うことができます。
また転職の際に同業種ではなく異業種を狙うことで、自らのスキルを最大限に活かせる可能性があります。たとえばIT業界から飲食、小売、サービス、流通業界への転職などの場合、IT業界では当たり前だったスキルや仕事のやり方が、転職先では全くの新しい方法となり、事業を大きく前進させる推進力となることがあるからです。
昇進や給与に関する悩みが大きくなるのもアラフォークライシス世代。現在のスキルを活かせる職場であれば、転職によって状況が好転するかもしれません。まずは人材紹介や転職支援に相談してみてはいかがでしょうか。
(ライター カトウヒロコ)