中高年世代が正社員採用の転職時にアピールすべきこと
「2017年マイナビ企業人材ニース調査」によると、「採用意欲のある雇用形態」で中途採用正社員の採用意欲は72.5%と依然高く、転職者にとって追い風の状況が続いています。また、企業が正社員を中途採用したい理由としては「専門能力や技術を持つ人材の獲得」が66.8%と突出して高くなっており、新卒採用正社員に期待する「ポテンシャル」とは異なる「即戦力人材」を求めていることがわかります。
採用対象の年代別に「期待する点」を調査した結果を見ると、40代から60代前半のミドル・シニア層では「経験値・スキル」が82.7%で第1位となっており、20代~30代の若手層の14.4%に比較して大きな期待が寄せられていることがわかります。ついで高いのは「技術や知識の継承」57.1%。つまり中途採用においては、若手層よりも中高年層の方がより企業の求人目的に添っているといっても過言ではありません。
転職時には、企業が必要としている専門能力やスキル、知識がどのようなものかをしっかりと把握し、それらに応えられる実績や能力を示すことが重要になります。そうすれば、年齢で不利と言われる中高年世代でも、転職をスムーズに行うことができるといえるでしょう。
同業種・同職種からだけでなく、ぜひ「自分の経験やスキルをいかせる職場」という観点から求人を探してみてください。転職先で必要とされる能力を発揮できれば、企業も個人も幸せになるWIN-WINの転職を適えられます。
(ライター カトウヒロコ)