ミドル・シニア層の転職先を考える際のキーワードは「成長実感」
パーソル総合研究所「成長実態調査2017」によると、自分のキャリアの終わりを意識し始める人が多数派になるのが45.5歳だそうです。40代以上は平均すると65歳まで働きたいと考えていることもわかっています。さらに20年近く働きたいと考えているにも関わらず、45.5歳でキャリアの終わりを考える人が多くなってしまう…この理由はなんなのでしょうか。
前出の調査から、40代以上でも「成長が大切」と考えているものの、40代から50代にかけて自分は成長していると感じる「成長実感」が大きく減少していることがわかりました。「成長志向」と「成長実感」のギャップが40歳から59歳までどんどん大きくなっているのです。
また、「出世したい」人よりも「出世したいと思わない」人の割合が多くなるのが42.5歳という数字もあります。成長実感を感じられず、さらには出世を諦める時期であるということが、キャリアの終わりを考える要因となっているようです。
人生100年時代と言われる今、「就社」ではなく「就職」が今後一般的になっていくことでしょう。人材不足、人手不足が言われている中で、今後ミドル・シニア層の磨かれたスキルがどんどん必要とされてくることは明らかです。
出世コースを目指さなくても、自分自身のスキルを活かし、磨き続ける職を得ることができれば、成長の実感は続きます。成長実感は仕事をするうえでの強いモチベーションとなることがわかっていますので、40代以降も「キャリアの終わり」ではなく「キャリアを続ける」ことをイメージできることでしょう。
40代以降のミドル・シニア層が活躍し続けるために、「成長を実感できる仕事」という条件を転職先選びの一つにしてみてはいかがでしょうか。
(ライター カトウヒロコ)
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