マネジメント経験がなくても大丈夫!中高年転職はポータブルスキルで勝負
中高年の転職というとマネジメント経験がないと厳しいと思いがちですが、最近注目されている能力があります。それが「ポータブルスキル」。これをアピールできれば、マネジメント経験がなくても転職市場で十分に戦えるのです。
ポータブルスキルとは、業種や職種が変わっても通用する「持ち運び可能な能力」。ポータブルスキルでは、「専門スキル・専門知識」にプラスして「仕事の仕方」、「人との関わり方」の能力が重視されます。
「専門スキル・専門知識」重視での転職を考えると、採用側も転職側も同業種、同職種での移動をメインに考えがちですが、ポータブルスキルがあれば異業種・異職種などでも活躍することができます。
例えば、アパレル業界で活躍していた女性がお菓子を企画する食品業界に転職して“女性の好みに精通している”という力によって頭角を現したり、人材系会社の人事部で長年勤めてきた人がスキルを活かして、飲食店のアルバイト・パートの人材管理で活躍したり、というケースが考えられます。
前職では当たり前にやってきたことが異業種、異職種では斬新なアイデアとなり、会社に新たな風を吹き込むのはよくあることです。わたし自身にも、編集の仕事からリサーチの仕事に転職した際、リサーチの結果をただのデータで見せるのではなく、記事風にして共有したことで、営業からだけでなくお客様からも大変、喜ばれた経験があります。
一見強いアピールポイントではないように思える人間観察力や、人が敬遠するようなことでもコツコツ行えるというようなスキル。企業の即戦力としての活躍を期待されている中高年世代では、経験によって積まれたその人ならではの能力がが求められています。自身のポータブルスキルにはどのようなものがあるか、洗い出してみてはいかがでしょうか。
(ライター カトウヒロコ)