中高年は「スライド転職」がオススメ
マッキンゼー、グーグル、リクルートなど13回もの転職をした尾原和啓さんの著書「どこでも誰とでも働ける」に、“まったく同じ「業界」、同じ「職種」の仕事に移動・転職するよりも、どちらか一方を横にスライドさせて、同じ業界だけど別の職種、別の業界だけど同じ職種の仕事に就くと、自分の成長を加速させることができます。”という一文があります。わたしはこの一文を読んだ時、大いに同意しました。
わたしの「スライド転職」の経験をご紹介しましょう。最初はインターネット雑誌編集者から旅行雑誌編集者に異動しました。この場合、「編集者」という職種はそのままに、別の業界に変わったわけですが、おかげでインターネットの知識に旅行業界の知識が加わりました。
次に旅行雑誌編集者から、人材系のウェブ編集者に転職しました。この時も「編集者」という職種をスライドさせ、全く別の業界へ。結果、ウェブ編集の知識、人材系の知識を得ることができました。さらに今度は人材系のウェブ編集者からアパレルのECサイト編集者になりました。これにより、物を売る営業のスキルを得ることになりました。
このように自分のスキルを活かしながら業界や職種の一部をスライドさせることでプラスになることが多くあります。
・スキルが増やせる
・前職では当たり前のことだったことが、新しいアイデアとして使える
・人脈を広げることができる
またこれは、大きい会社からスキルをスライドさせて、小さい会社に転職することにも当てはめることができます。
大きな会社で大きなプロジェクトに従事しその経験を持ってその経験を必要としている小さな会社に転職すれば、マネージャーやリーダーになれる可能性が高くなります。その役職を持って転職すれば、さらに肩書きが上がる可能性もあります。
同じ業界の同じ職種でのみ転職先を探されているのであれば今すぐ視点を変えて、スキルアップを叶えることができる「スライド転職」を検討されてはいかがでしょうか。特に今まで培ったスキルがある中高年であれば、スライド転職できる企業がきっとあるはずです。
(ライター カトウヒロコ)