副業がメインの仕事に！？校正の仕事に挑戦

WEBディレクターとして会社勤めしていた時、以前勤めていた会社の先輩から「文章の基本的な校正をできる人を探しているのだけれどやってみないか？」という声がかかりました。

以前、雑誌の編集をやっており、原稿が上がると専門の校正・校閲の方に見ていただいていたので、「校正」というとかなり専門的な知識が必要だという認識がありました。そのため、自分にはちょっと無理ではないか？と思い、先輩に尋ねたところ、文章に関して全くの素人の方が書いている文章なので、
・「てにをは」がきちんとしているか
・読んでいて意味の通じる文章になっているか
・間違った慣用句を使用していないか
・想像で書いていないか
という点を見てもらえれば良い、ということだったので引き受けてみることにしました。

校正する原稿の量は無理のない本数で依頼してもらえることになり、会社勤めのスキマ時間にやることにしました。そもそも、本や記事を読むのが好きなこと、大学で言語学を専攻していたので文章の成り立ちについて関心があったことなどから、校正の仕事はとても楽しいものとなりました。スキマ時間を有意義に過ごせている、というのも気分を盛り上げます。本業があったので校正料についてはそれほど気にしていなかったのですが、やってみるとかなり良い収入となることがわかりますますやる気に！気にしてなかったとはいえ、やはり収入があるのは嬉しいことです。

その後、夫の仕事の都合上、海外で暮らすこととなり勤めている会社を辞めることになりました。大学を卒業してから仕事大好き人間として生きてきたわたしにとって、仕事がなくなることは、ちょっとした恐怖でもありました。

幸い、その校正の仕事は海外に行ってもリモートワーク で続けさせてもらえることとなり、今でも行なっています。見知らぬ土地で仕事があるというだけで充実感がありますし、収入があるという点でも安心感があります。しかし、会社の体制が変わりこの校正の仕事がいつなくなってしまうかもわかりません。そう思い、今は他にもできる仕事がないか探しています。

あの時、断らずに引き受けたことで、新しい仕事をやるきっかけとなり短期的には収入が上がることとなりました。そして長期的にみれば、まさか自分が会社勤めを辞めるとは思っておらず、そんな中、仕事を全く失わずにすみ、また海外に住んでいてもリモートワークで仕事ができる、ということを証明できる経歴を持つことができました。

人生、何があるか誰にもわかりません！「無理だ」と諦めてしまわずに積極的に関わっていくことで新たな道が開けると思いました。
（H.L）