中高年で転職するなら知っておきたい「目標」と「目的」の違い
突然ですが、「目標」と「目的」の違いを明確に答えられますか?
「目的」は目標に比べ抽象的で長期にわたっておく最終的なゴール、「目標」は目ざす地点や数値、数量を具体的に設定し目的に至るまでの過程です。(例を挙げるなら以下のようなケース)
「目的」:業界売上NO.1の飲食業者になる
「目標」:今年度売上高前年比200%、リピーター獲得前年比150%
特に中高年の転職では、「目標」と「目的」の違いを明確に理解しておくことが重要になってきます。なぜなら、採用する企業側の課題やニーズの解決と大きく関係してくるからです。中高年採用では、企業は課題を解決してくれる人を探しています。その課題を「目標」として捉えるか「目的」として考えるかで、その人の将来性や活躍の期待度が変わってくるのです。
先の例でいえば、“リピーター獲得前年比150%“という課題を解決することを「目的」とすると、達成の時点がゴールになってしまう可能性があります。しかし、“リピーター獲得前年比150%“という課題を解決することは「設定する目標」であり、その先に企業が目指す”業界売上NO.1の飲食業者になる“という目的があると認識ができている人材ならば、さらなる活躍が期待できるといえます。
転職先の企業の「目標」と「目的」を仕分けして理解し、大きな視野で仕事ができるとアピールすることは中高年転職で欠かせません。また、自分自身でも転職自体が「目標」にならないよう、転職を経て何を成し遂げたいのかという「目的」をしっかり定めることが重要です。採用の場面で自分自身の、また応募する企業における「目標と目的」についてきちんと語ることができるよう、ぜひ準備をしてください。