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中高年は要チェック!パワハラ回避のコミュニケーション術

2018.12.31

中高年は要チェック!パワハラ回避のコミュニケーション術

中高年は要チェック!パワハラ回避のコミュニケーション術

管理職や職場のリーダーとして活躍している中高年世代。特に40代以上の管理職世代は、上司から「熱血指導」で育てられたという経験があるという人も多いのではないでしょうか?

「罵声を耐え忍び、それをバネに成長した!」と思う場合も少なくありませんが、近年ではそのやり方は通用しません。熱血指導を踏襲し、現代の部下たちに実施してしまうと、パワハラだと訴えられかねないのです。

そこまで極端な事はしていないと思っている場合でも、明確な意識のないままパワハラになってしまうケースもあります。そもそもパワハラとは何なのか。その定義や具体的なケース、対策に付いてご紹介していきましょう。

厚生労働省によると「立場や人間関係による優位を背景に、同じ職場の人間に業務の適正範囲を超えて精神的苦痛を与える行為」がパワハラに該当するとされています。

同省によるとパワハラには大きく分けて以下のような6つの種類が存在します。
・小突いたり、叩いたりなどの体罰
・人前での執拗な罵倒や、人格攻撃などの言葉による暴力
・人間関係から意図的に疎外する、無視するといった行為
・不相応、過大要求などの無理強いをすること
・お茶くみや草むしりなど、逆に過小な要求ばかりを押し付けて他のことをさせない
・規定にはない容姿に対しての批判や、プライベートへの過干渉などの「個人の侵害」

パワハラに該当する事案が発生してしまうのは、上司が部下を叱る場面が多いようです。誰でもカーッとなり、言いすぎてしまいそうになることがありますよね。ではどうすれば怒りを抑え、適切な指導ができるのか。そのために有用なのが「怒りを感じたら6秒間ぐっと堪えること」です。

脳科学では、怒りの要因ともなる興奮物質アドレナリンが分泌されるピークは6秒以内だとされています。つまりその怒りのピークをぐっと堪えることができれば、感情的に相手に言葉をぶつけることも少なくなるということです。更に部下に指導をする際に気をつけるべきこととして、「カキクケコの心構え」をご紹介しましょう。

カ…環境を整える
人前で叱りつけるのは、不必要な精神的苦痛を相手に与えます。指導の際は一対一の環境を整えるように心がけるべきでしょう。

キ…記録を付ける
指導時の記録を取ることで、次回以降の指導の改善点が見えてきます。

ク…具体的に指摘する
「どうしてこんなこともできないんだ!」では、何が悪かったのか相手に伝わりません。失敗をしたなら、その原因を明確に指摘するべきです。

ケ…傾聴する
相手の言い分にもしっかりと耳を傾けると、「聞く耳を持ってくれている」と部下からも信頼を集めやすくなります。

コ…「これから」を明確にする
否定だけするのではなく、どう改善するべきか、次からは何処に気をつけるべきかをしっかりと伝えることで、事態の解決に繋がります。

部下が「いつも自分のことを気にかけてくれている」と感じていれば、例え叱られたとしても愛情の裏返しだと捉えられ、そこまで精神的苦痛を感じることはないでしょう。上司と部下という立場の違いがあれども、会話というのはお互いのキャッチボールで成立するものです。部下を指導する時、一方的にボールをぶつけるドッジボールになっていないか今一度見直してみてはいかがでしょう。

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