何が違うの?「年収1000万円以上の人」の転職
年収1000万円…いったいどんな人たちなの?と思われる方も多いのではないでしょうか。実は50代になると、「年収1000万」を超える人がぐっと増え、全体の20%近くにも及ぶそうです。サラリーマンに関して言えば、国税庁の調査によると年収1000万円を超えるのは給与所得者の約4.5%。そういった層の転職活動というのは、1000万未満の方々と差異があるのでしょうか。
■年収1000万円以上の人の転職理由
まずは、35歳以上のミドル世代全体での転職理由の集計を見てみましょう。トップスリーは。
1位 職場の風土や考えが合わない
2位 会社の将来が不安
3位 人間関係が上手くいっていない
という結果になっています。いずれもネガティブな内容が多く、消極的な理由と言えるでしょう。
対して、ここから1000万円以上の方だけを切り出すと、全く異質な答えが浮かび上がります。
1位は「自分の能力を試したい」。給与や待遇、勤務時間などに対しての不満のパーセンテージは、当たり前ですが年収が1000万未満の人と比較して明らかに低くなっています。転職前の年収は、転職自体の動機と密接な関係を持っているのではないかと考えられるようです。
■年収1000万円以上の定年後のビジョン
人生100年と謳われるこの時代、アンケートの結果によると83%のもミドルが定年後も働きたいと回答しています。しかし、「定年後どう働くか」という設問に対しては、年収1000万円以上とそれ未満でまた大きな違いが見受けられるのです。前者は起業・独立を視野に入れているのに対し、後者は再雇用制度を利用し元の会社に勤め続けることを主に検討しています。
年収1000万円以上の人に、定年後も働き続けるために重要なことを聞いた結果は以下のようなものでした。
1位 人脈や繋がりを作る
2位 スキルを磨くための自己投資
3位 語学の習得
働き続きける動機や理由を見てみると、年収1000万円以上の方々は自分の成長に目を向け、研鑽や挑戦をすることに重きを置いているようです。一方、年収1000万円未満の人の回答では全体的に自分の所属している組織に依存しているような部分が見受けられます。
会社に依存せずに、自分を磨くことに注力する姿勢が、結果として自分の市場価値を高めることにつながっているのではないでしょうか。自分のマインドや行動は何歳からでも変えることができます。年収の高い人の意識や行動を少しでもマネてみることで、必要とされ、ひいては高収入の人材になることも夢ではありません。転職を通じてチャレンジやスキルアップが実現できるかもしれません。年収1000万超え、目指してみませんか?