好感度アップ以上の効果あり!中高年に必要なのは「美意識」
中高年ビジネスマン100人に「美意識をもって実践していることはありますか?」と聞いたらどんな答えが返ってくるでしょう。身だしなみや、ほんのちょっとした所作。きれいな方がいいとは思っていても、実際に徹底出来ている人はほんの一部でしょう。
実は「美意識」が相手に与える印象というのは決して無視できないものです。だらしない服装や、雑な所作をする人が、相手から絶対的な信頼を得るというのは難しいことですよね。今回は、ビジネスでの付き合いにおいて欠かせない「美意識」と、そのポイントについて紹介していきます。
■最初が肝心!「美しいお辞儀」
コミュニケーションは挨拶、そしてお辞儀から始まります。第一印象となるお辞儀の持つ意味は、他の所作よりも大きなウェイトを占めることになります。「お辞儀ならできてるよ」と思う方も多いかもしれませんが…相手にインパクトのある印象を与えるのは、平凡なお辞儀では足りないのです。
やるならばぜひ、「見た事もないほど美しいお辞儀」を極めましょう。そのレベルに達すると、場の雰囲気が変わるといっても過言ではありません。引き締まった作法は、場の雰囲気を引き締める力を持っています。
■言葉をきちんと伝える
一番に意識したいのは「語先後礼」。あいさつの基本ですが、しっかりと出来ている人は少ないようです。例えば感謝の気持ちを伝える時に、言葉の途中で頭を下げてしまえばその言葉は相手に届きづらくなってしまいます。必ず相手の目を見て、言葉を伝え終えてから礼をしてください。
また、相手を見て作法に入れる力度合いを変えるのも止めましょう。そういった些細な心境の変化でも、案外相手には伝わってしまうものです。信頼を得るためには、常に最善を尽くす必要があります。
■「大事にする」につながる美意識
心に在りようは、必ず表に、所作に現れるものです。ぞんざいな動作は、その人の気持ちを露わにします。おざなりになりがちな行動について、常日頃から「意識」し丁寧にしていく必要があるのです。
例えば物を渡すという所作。あなたは人に物を渡す時、きちんと両手を添えて渡しているでしょうか。大金に関わる書類なら、両手でしっかりと持って渡すかもしれません。しかし、同僚に事務書類を渡す時、ボールペンを差し出す時などの日常の動作でも全うできているでしょうか?
両手で渡すという行為には、「これが大事なものである」「あなたのことを重要に思っている」という相手へのメッセージがこもります。小さな動きの一つずつが、相手からの「自分の事を思いやってくれている」という印象に繋がるのです。
■所持品にも美意識を
取引先の前で鞄を取り出した時、鞄の中身がごちゃごちゃと散らかっていたら相手はどう感じるでしょうか?少なくとも、いい印象を抱くことはないでしょう。その中に自分との取引の書類が仕舞われるのを見れば、「雑に扱われている」と感じてもおかしくありません。
鞄の中身は、そのままその人の中身をも表しているといえます。鞄の中が散らかっているような人は、仕事上でもごちゃごちゃとタスクが混乱し、能率も低下してしまいがちなのではないでしょうか。身の回りの小さな部分からきちんと整理整頓をしていくことで、信頼できる印象を与え。仕事の効率向上にも繋がっていきます。
如何だったでしょうか?ビジネスの日常で「美意識」を完璧に体現できている人は中々いません。一朝一夕に身につくことでもないでしょう。少しずつでも自分を見直し、美しく洗練された振る舞いをすることで、周囲の目は大きく変わるはずです。3つの美意識の改善は、誰でも実行可能です。ぜひ美しい自分へと一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。