セカンドキャリアに絶対役立つ!柔軟なリーダーシップを身につけよう
基本的に会社において部下は上司の指示に従わねばなりません。その指示の内容に納得したかどうかはともかく、それが法律や社会倫理に背くものでないならば指示を実行することになります。
営利目的のピラミッド型組織において、立場が上の人間は下の人間に対して「上司であることを前提とした立場」にあると言えるでしょう。
■上意下達の組織運営が当たり前でも…
例えば、上下関係によって基本的に従うことが前提の指示や命令を「硬いリーダーシップ」と呼ぶとしましょう。多くのサラリーマンは会社の中において、この硬いリーダーシップの中にどっぷりと浸かっています。部下という立場で従ったり、リーダーになって自分が他を従える立場になることもあるでしょう。
しかし、この「硬いリーダーシップ」だけに浸り、当たり前のことだと思っていると後々困ります。「立場に基づいた権威」は会社を辞めた瞬間に消えてしまいますから、他の人と一緒に行う活動をうまく運べない可能性があるのです。
■立場によりかからない「柔軟なリーダーシップ」
会社のピラミッド型組織から離れ、フラットな立場に戻った時。他者との横並びの関係を前提として、チームを動かすときに必要になるのが、「柔軟なリーダーシップ」です。立場や権力とは無関係なこの力、「大企業から中小企業、ベンチャー、フリーランスへ」というセカンドキャリアを思い描く方は、大きな組織に属しているうちから柔らかく人を引っ張るリーダーシップを身に付けた方がいいでしょう。
「柔軟なリーダーシップ」を身に付けるのに最適なのが、ボランティア活動です。重要なのは、「一人の参加者」としてではなく「活動や組織のリーダー」として参加すること。これが大変勉強になるのです。
ボランティアというのは参加者全員が任意で活動している団体であり、全員に「拒否権」が備わっています。つまり、相手が納得していないことを立場や権威によって鵜呑みにさせることは不可能だからです。
■ボランティア活動から学ぶ、ネットワーク組織の運営
組織の一人ひとりが横並びで、同等の権利のある組織をネットワーク型といいます。会社で学べるリーダーシップが「ピラミッド型」であるのに対し、ボランティアで学ぶことのできる「ネットワーク型」のリーダーシップは、対人折衝などで人を動かすカリスマ性や根気強さの体得にそのまま繋がります。
自由参加の組織を盛り上げるには、営利組織とは違った工夫も必要となります。手始めに就くなら、マンションの管理組合やPTAなどいかがでしょう。面倒臭がらずに引き受けることで人間的な成長の機会を得られ、また面接時の話のタネにもなります。
「情けは人の為ならず」と言いますが、経験はキッチリとあなた自身のスキルや能力として還元されます。セカンドキャリアに臨む前に、是非一度ボランティア活動に参加し、「柔軟なリーダーシップ」を身に付けることをおすすめします。