あなたの仕事は大丈夫?AIに取って代わられる日のためにできること
近年目覚ましい発展を遂げているAI。一般的な企業の業務にも導入され始め、そう遠い存在ではなくなりました。このままAIの活用が進めば、より人間は楽ができる…といえば聞こえはいいのですが、当然今まで人間が行っていた仕事が無くなることも意味しています。
AIが代替しやすい職業の特徴
AIが代替しやすい業務は「パターン化しやすいもの」と「専門性の高いもの」です。パターン化しやすい業務の一例は経理・会計・事務などいわゆるデータ処理系のデスクワーク。計算や統計、分析といった分野でAI活用がさらにすすむのは当然の成り行きだと言えるでしょう。
専門性の高いスペシャリスト的な職業もAI代替のターゲットです。一見、AIには複雑過ぎるように見える職種ですが、実はこれらの業務は膨大な知識やデータを取り扱うことが多く、いわゆるビックデータを扱う分野に当たります。まさにAIの得意分野ですよね。
AIの導入によって多くの人が失業するのか?
確かにAIの導入で人がする必要がなくなる仕事はたくさんあります。でも全員が失業者になるわけではありません。まず少子高齢化で人手不足の傾向は変わらないからです。企業内であれば元の役職を失っても、また別の部署への異動で雇用が保証されることが多いことでしょう。
実際問題、企業としても働き手が減ってしまったこの時世では、新しく人材を採用するのは一苦労。新規社員を雇い入れるよりは、今まで業務をこなしてきた信頼できる社員を使いたい、というのが大半の企業のホンネではないでしょうか。
ただ、「今の仕事」をいつか失う可能性は高まっています。失業せずにすんでも、従来とは異なる役割を求められることになるのです。
変化に備えて準備をしよう!
”日本的”な企業で雇用が保証されていると思っていても、トップの交代や時代の流れを受けた改革といった形でいつ変化が訪れてもおかしくはありません。AIの職場への進出がほぼ確定的な現状、できる備えは何でしょう?
自分の今の役目がAIの進出によって脅かされそうな場合、「異文化への適応力」を身に着けることが重要だといえます。これまでとは異なる職種への転換が余儀なくされる可能性があるわけですから、社内での部署移動だけでなく、他業界への転職も視野に入れてみてください。
他業界への転職時に大切なことはいろいろありますが、「自他を共に尊重する精神」を持つことで適応力が高まります。環境が変われば、価値観や手法なども大きく変化し、自分の考え方ややり方が全く通用しないということがよくあります。自分のやり方にこだわり、うまくいかないと不満や不安を抱える状態になりますよね。
これはあなたを受け入れた先の相手も同じだ、という想像力を持ちましょう。自分が異分子だという自覚を持ちつつ、互いの理解を深めるための気配りをする必要があります。中高年になるとつい「オレサマ化」しがち。これまでの職場からAIに「押し出された」のであればなおさら、「人間として」の付き合いやすさがないと新しい場に適応できません。
AIの活用が進むからといって、失業者が増えるということではありません。労働人口の減少傾向は未だ顕著であり、企業側では依然として人材が必要であることには変わりないからです。
しかし、仕事の変更を余儀なくされる人が出てくる可能性はあります。変化に備えるためにもマインドチェンジをし、新しい環境に適応する準備を始めた方がいいかもしれませんね。