「給料がいい」で選んじゃだめ？転職に満足している人が転職先を選んだ理由

あなたが転職先を決めるとしたら、一番気なることは何ですか？勤務内容や、地域、給与や、会社の制度など、さまざまな項目がありますが、真っ先に注目するのは「給与がいくらか」かもしれません。

しかしマイナビの調査結果によると、転職後の仕事に満足している人が転職先を選んだ理由はちょっと意外です。1番多かったのは「希望の勤務地」（57.1％）、次に「休日や残業時間が適正範囲内で生活にゆとりができる」（54.6％）でした。

ではお給料の良さに注目した人の満足度は？なんと「給与が良い」（33.3％）と最も多い結果に。これはどういうことのでしょう。

転職先の仕事に満足している人の共通点

現在勤めている会社に満足している人が、転職時に就職先を決めた理由をもう少しみてみます。3番目は「福利厚生が整っている」（42.1％）、4番目は「会社に将来性、安定性がある」（40.6％）、5番目に同率で「給与が良い」「会社の事業内容が魅力的である」（37.6％）という結果でした。

どうも満足のいく転職を実現するために最も必要なのは「お給料の良さ」ではなさそうです。働く前提条件として、勤務地や勤務時間、福利厚生や安心感といった仕事の内容や報酬とは直接関係のない部分に納得して転職先を選んだ人の満足度が高いようですね。

仕事のやりがいは何？

では転職先の仕事に満足している人とそうでない人、仕事のやりがいについてはどう考えているのでしょう。最大5つを複数選択する質問で、両方に共通してトップなのは「スキルアップ・自己成長を実感する」。2番目の理由はわかれます。満足している人の答えは「興味のある分野の仕事をする」（39.8％）、一方満足していない人の答えは「昇給・昇進する」（40.0％）…確かにやりがいとして重要なことですが、満足組では3番目（35.3％）の回答でした。

不満組の3番目は同率で3つ。「興味のある分野の仕事をする」「自分の裁量で仕事を進めることができる」「顧客に評価される・感謝される」（33.3％）上位にランクインしているやりがいが実現できていない、と感じるから満足していないと答えた方が多いのでしょうね。

転職時に大切にしたいこと

調査の結果を見ると、以下のようなポイントを重視して転職先選びをした人が満足しやすのでは？という姿がみえてきます。
・自分の希望のライフスタイルに合う（勤務地、勤務時間など）
・自分の興味に合う
・スキルアップができる
もちろん必要な金額の報酬がなければ困りますが、昇給や昇進も含む金銭的な評価にこだわりすぎると仕事をするうえでの満足感が感じづらいのかもしれません。「幸せな転職」をするために、何を大切にするかしっかり定めてから転職活動をしてください。

【参考資料】
マイナビ「転職動向調査（2018年）」調査実施期間　2019.2.21～2.25
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